
朝起きると手がむくむのは更年期?原因とセルフケア、受診の目安まで解説
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朝起きたときに、「手がむくんで握りずらい」「指輪がきつくなっている」「手のこわばりが気になる」などの寝起きの手のむくみに悩んでいませんか?
特に40代後半〜50代の女性に多いのが、更年期の手のむくみです。年齢のせいかなと思いながらも、本当に更年期が原因なのか、不安に感じている方も多いのではないでしょうか。
原因や対策を整理し、安心して向き合えるようにしていきましょう。
寝起きの手のむくみに悩む更年期女性は多い

更年期は、女性ホルモン(エストロゲン)が大きく変化する時期です。
エストロゲンには、血管の柔軟性を保つ・水分代謝を調整する・自律神経を安定させる、といった働きがあります。
そのためホルモンが変化すると、むくみやすくなる・こわばりが出やすくなる・冷えやすくなる・疲れやすくなる、など身体にも様々な影響がでます。
寝起きの手のむくみは、更年期特有の身体の変化と深く関係しています。
更年期に寝起きの手がむくみやすくなる原因

更年期の手のむくみは、むくみの原因としてよく耳にする「水分のとりすぎ」「塩分過多」だけではありません。
更年期特有の身体の変化が複雑に関係しています。特に寝起きは、夜間の血流停滞や水分の偏りの影響を受けやすいため、むくみが出やすいタイミングです。
ここでは、更年期に寝起きの手がむくみやすくなる主な原因について分かりやすく解説します。
女性ホルモンの変化による水分バランスの乱れ
更年期のむくみの原因のひとつが、水分代謝の変化です。
更年期では女性ホルモンであるエストロゲンが減少します。エストロゲンが減少すると、身体は水分をうまく循環させにくくなります。
寝ている間は身体が水平になるため、重力の影響が少なくなり、余分な水分が手などの末端にたまりやすくなります。
その結果、「朝だけ手がむくむ」「日中動くと軽くなる」という特徴が出やすくなります。
これは更年期のむくみの典型的なパターンです。
自律神経の乱れと血流・リンパの滞り
更年期は自律神経も不安定になりやすい時期です。
自律神経が乱れると血管の収縮拡張のバランスが崩れる・身体が冷えやすくなる・血流やリンパが滞る、といった状態になります。
血流やリンパの流れが悪くなると、手先が冷える・老廃物が排出されにくくなる・むくみやこわばりが出る、といった症状につながります。
寝起きに手のむくみやこわばりを感じるのは、この循環低下が関係していることも多いです。
睡眠中の姿勢や身体の緊張による影響
デスクワークやスマホ使用時間が長い方は、首や肩が緊張しやすい傾向があります。巻き肩・猫背・ストレートネックなどがある方は、首や肩まわりの筋肉の緊張を強め、腕や手への血流を妨げます。
つまり、更年期のホルモン変化だけでなく、姿勢不良による筋肉の緊張などが重なることで、寝起きの手のむくみが起こりやすくなります。
寝起きの手のむくみに対して自分でできるケア

更年期に起こる寝起きの手のむくみは、これまでに解説してきたように、ホルモンバランスの変化・自律神経の乱れ・血流低下など、更年期特有の身体の変化による原因が多いですが、「更年期だから仕方がない」と諦める必要はありません。
医療機関の受診が必要なケースを除けば、自分でできるケアや生活習慣を見直すことで、症状の緩和や予防につながります。
ここでは、寝起きの手のむくみに対する具体的なセルフケア方法と生活習慣で気を付けるポイントをご紹介します。
朝に行ってほしい手・指の簡単体操
朝起きて起き上がる前に、布団の中でできる簡単な手指の体操がおすすめです。寝起きに行うことで血流を促し、むくみが軽減しやすくなります。
布団に寝たままの状態で以下の運動を行ってみてください。
①手指を大きくグーパー10回
②手首をゆっくり10回まわす
③両手を上に伸ばして深呼吸
指と手首の運動は、天井に手を伸ばしながら行うとより効果的です。
1〜2分だけでも血流は変わります。簡単にできる体操なので毎日続けてみてください。
深呼吸と手を温めるセルフケア
朝は交感神経が急に優位になりやすい時間帯です。自律神経を整えるためにおすすめな簡単な方法が「深呼吸」です。以下を意識しておこなってみてください。
①ゆっくり鼻から息を吸う
②口からゆっくり長く息を吐く
息を吐く時間を長く意識することで、自律神経が整いやすくなります。
上記の深呼吸に合わせて
- ぬるま湯で手を温める
- 温かい飲み物をゆっくり飲む
などの、身体や手を温めてあげることを組み合わせることによって、自律神経を整えながら血流も促せるため、むくみ軽減に効果的です。
むくみを悪化させない水分のとり方
「手がむくむから水分を控える」というのは逆効果です。
水分不足になると、身体はさらに水分を溜め込もうとするため、むくみやすくなります。
日々の生活の中で少し意識するだけでも、むくみの予防や軽減につながります。水分をとる際は以下に注意してみてください。
【①日中にこまめにとる】
一度にたくさんの水分を摂るのではなく、こまめに分けて水分を摂りましょう。
冷たい水は身体に負担がかかったり、身体が冷えることで血流が悪くなることにもつながるため、常温の水がおすすめです。
【②カフェインの摂り過ぎを避ける】
カフェインを含む緑茶やコーヒーは避け、水やノンカフェインのお茶を摂りましょう。
【③塩分を控えめにする】
塩分の摂り過ぎは、体内に水分を溜め込んでしまうためむくみの原因にもなります。糖分やアルコールも同様ですので、過剰摂取は注意が必要です。
寝る前に意識したい生活習慣のポイント
寝る前に血流と自律神経が整うことで、翌朝のむくみは軽くなりやすくなります。ぜひおこなってほしい寝る前の習慣を3つご紹介します。
【①湯船にゆっくり浸かる】
38〜40度のお湯に15分〜20分程浸かることで血流と自律神経が整います。シャワーだけで済ませている方は、ぜひ湯船に浸かる習慣を見直してみましょう。
【②首や肩を軽くほぐす】
手のむくみは、首や肩回りの筋肉の緊張が関係しています。
寝る前にほぐすことで血流が促されます。簡単にできる首・肩まわりの体操を以下にご紹介するのでおこなってみてください。
- 肩を3秒すくませ、ストンとおとす(3~5回)
- 首をゆっくりまわす(左右3回ずつ)
- 肩甲骨をまわす(前後5回ずつ)
布団に入り、横になる前におこなうと習慣化もできるのでおすすめです。
【③スマホを早めにやめる】
寝る直前までスマホやテレビなどのブルーライトを発する画面をみていると、交感神経が優位な状態になってしまいます。
自律神経を整えるためには、寝る前に副交感神経を優位にする必要があります。
そのため、就寝の1時間前にはスマホやテレビの使用をやめましょう。
読書やストレッチなどをして過ごせるとよいですね。
こんな手のむくみは医療機関に相談を

寝起きの手のむくみは、更年期によるホルモンバランスの乱れや自律神経の影響でおこることが多い症状です。
しかし、「更年期だから大丈夫」と自己判断してしまうのは危険な場合もあります。
次にような症状がある場合は、早めに医療機関へ相談することをおすすめします。
関節リウマチに該当する症状が出ている場合
- 指の関節がはっきり腫れている
- 左右対称に症状が出る
- 朝のこわばりが1時間以上続く
- 指の第2第3関節が腫れて、押すと痛い
このような症状がある場合は、関節リウマチの可能性が高いです。更年期でも関節の違和感やこわばりは起こりますが、関節リウマチの場合は炎症が主体です。
- 腫れがはっきりしている
- 熱感がある
- 痛みが強い
- 徐々に悪化していく
といった特徴があります。
特に朝のこわばりが1時間以上続くというのはポイントです。
更年期の関節症では30分以内に軽減することが多いです。
リウマチ症状に該当している場合や不安がある場合は医療機関への相談が安心につながります。
しびれや痛みがひどい場合
- 親指~薬指にかけてのしびれがある
- 夜間や明け方に強い痛みがある
- 手を振ると少し楽になる
- 細かい作業や動作がしづらい
このような症状がある場合は、手根管症候群が疑われます。
手根管症候群は、手首の内側で神経が圧迫されることで起こる疾患です。
更年期による「むくみ」と手根管症候群の主な違いを以下の表にまとめています。
| 更年期による「むくみ」の特徴 | 手根管症候群の特徴 |
| ・朝に手が腫れぼったい
・手全体がこわばる |
・しびれや感覚の鈍さ
※神経症状が中心 |
更年期の時期はホルモンバランスの変化により、手根管症候群が発症しやすい時期ともいわれています。
症状が進むと、物がつかみにくくなったり、握力が低下したりすることもあります。
違和感が続く場合や、しびれが強まっている場合は、早めに医療機関へ相談することをおすすめします。
むくみが1日中続く・全身にも出る場合
- 顔やまぶたのむくみ
- 強い疲労感
- 体重が増えている
- 便秘傾向が強くなった
このような症状がある場合は、甲状腺機能低下症などホルモンの病気が関係している可能性があります。
更年期のむくみは朝に強く、日中軽くなることが多いのに対し、甲状腺機能低下症では、1日中むくみが続くのが特徴的です。また、甲状腺機能低下症では
- だるさが抜けない
- 皮膚が乾燥する
- 反応が鈍くなる
といった症状が伴うこともあります。
足のむくみや息切れを伴う場合
- 足も大きくむくむ
- 息切れがある
- 尿量が減っている
- 急激な体重増加がある
このような症状がある場合は、心不全や腎不全などが関係している可能性があります。特に、
- 横になると苦しい
- 少し動くだけで息切れがする
- むくみが急に悪化した
といった場合は早めの受診が必要です。
更年期による手のむくみは局所的で軽度なことが多いですが、全身症状を伴う場合は注意が必要です。
受診を検討したい目安
- むくみが長期間続いている
- 左右差がはっきりしている
- 強い痛みやしびれがある
- 腫れが悪化している
- 日常生活に支障がでている
など、更年期による変化である場合もありますが、不安を抱えたまま過ごすより、一度医療機関で相談することで安心につながります。
整体やセルフケアは、医療的に問題がないことを確認したうえで取り入れることが安全です。
寝起きの手のむくみは更年期の身体のサイン

更年期は、身体が変化しているサインを出す時期です。
寝起きの手のむくみも「少し身体をいたわってほしい」という身体からのメッセージかもしれません。
病気が隠れている可能性もあるため、必要に応じて医療機関で確認し、そのうえで身体を整えるケアを取り入れていくことが大切です。
POWWOW整体では、女性のライフステージの変化とともに起きる身体のお悩みに合わせた整体コースが用意されています。
「セルフケアだけでは不安」という方は専門家に頼ることもおすすめします。
更年期は「衰え」ではなく「変化の時期」です。身体の変化のサインに気づいた今が整え直すチャンスです。
「年齢のせい」と我慢せず、やさしく身体を整えていきましょう。
この記事のライター
【保有資格】
・理学療法士
・膣トレ膣ケアインストラクター
・骨盤底筋エクササイズ「Pfilates™」認定インストラクター
普段は理学療法士として、病院で勤務しています。
妊娠をきっかけに、身体の不調を訴える方の声をきき、ウィメンズヘルスの勉強を始めました。
現在は、私自身も子育てをしながら、産後のお母さんの身体ケアについて情報発信しています。
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女性の皆さんが笑顔で素敵な毎日を過ごせるようお手伝いできればと思います。









