更年期の関節痛はなぜ起こる?原因と対処法を分かりやすく解説

更新日:

「最近、関節が痛むことが増えた」

「朝起きた時に、身体がこわばる感じがする」

このような身体の変化に対して、

「これって更年期のせい?」

「良くなるの?」

と悩んだり、不安に感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

更年期は、身体や心にさまざまな変化がおこりやすい時期です。

その中でも、関節の痛みや違和感は比較的よくみられる症状の1つです。

 

私の母も、50代〜60代頃にかけて、

「指が痛い」

とよく口にしていました。

 

こうした関節の不調には、

女性ホルモンの変化や身体の変化が関係していると考えられています。

 

今回は、更年期に関節痛が起こる理由や、

普段の生活に取り入れやすい対処法について、

分かりやすくお伝えしていきます。

更年期に関節痛が起こるのはなぜ?

更年期の関節痛は、

「年齢のせい」

と簡単に説明できるものではありません。

更年期になると、

これまで保たれていた身体の中のバランスが少しずつ変化し、

その影響が関節や筋肉の状態に現れてくることがあります。

ここでは、更年期に関節痛が起こる主な理由について見ていきましょう。

女性ホルモン(エストロゲン)の減少が関係している

女性ホルモンの1つであるエストロゲンは、

関節や軟骨の働きを支える大切な役割があります。

関節は、骨と骨がぶつからないよう、

クッションのような組織に守られて動いています。

エストロゲンは、この環境を保つための調整役のような存在です。

 

しかし更年期になると、

エストロゲンの分泌量は少しずつ減っていきます。

その結果、関節の痛みやこわばりなどの変化がみられることがあります。

自律神経の乱れも痛みを強める

更年期は自律神経のバランスが乱れやすい時期でもあります。

自律神経は、体温や血流、内臓の働きなどを整える役割を担っています。

自律神経の働きが不安定になると、

身体の痛みや、回復力にも影響が出てきます。

例えば、

  • 身体が冷えやすくなる
  • 筋肉が緊張しやすくなる
  • 疲れが抜けにくくなる

といった状態が続くことで、

関節の動きがスムーズでなくなり、

痛みや違和感として感じやすくなることがあります。

特に、

  • 忙しい日が続いている
  • 睡眠時間が短い
  • ストレスを感じることが多い

などの状況では、

身体の回復が追いつかず

関節の不調として現れることもあります。

更年期に多い関節痛の部位

更年期の関節痛は、

特定の場所だけではなく、

日によって違う部位に出ることもあります。

ここでは、訴えが多い代表的な関節の部位について紹介します。

指の関節(手指の痛み・こわばり)

更年期の関節痛の中でも、

特に多くみられるのが手や指の不調です。

  • 朝起きた時に指が動かしにくい
  • 手を握ると違和感がある
  • ペットボトルのフタが開けにくい
  • 指の関節が腫れているように感じる

このような変化を感じることがあります。

 

最初は軽い違和感でも、

無理をすると痛みが強くなることもあります。

また、

  • 指が引っかかるように動く
  • 指の曲げ伸ばしのときに痛む
  • 関節の形が変わってきた

などの症状がつづく場合は、

我慢せず身体の状態を確認することが大切です。

膝の痛み

膝は体重や、日常生活の中でも負担がかかりやすい関節です。

更年期の時期には、

  • 階段の上り下りが辛い
  • 立ち上がる時に痛みが出る
  • 長く歩いた後に膝が重だるくなる
  • 正座がしにくくなった

といった変化を感じる方が増えてきます。

膝の痛みは、

急に強く出るというよりも、

少しずつ違和感が積み重なっていくことが多いです。

身体の使い方や周囲の筋肉の状態を整えることで、

動きやすさが改善するケースもみられます。

肩や股関節の痛み

肩や股関節も、

更年期に不調を感じやすい関節の1つです。

例えば、

  • 髪を結ぶ動作がしづらい、痛みがでる
  • 腕を上げるときに痛みがある
  • 歩き始めに股関節が痛む
  • 長い時間座った後、立ち上がりにくい

このような動作の中で、

痛みや違和感を感じることがあります。

身体の柔軟性が低下したり、筋力が低下したり、

姿勢が乱れると、関節への負担が大きくなることがあります。

更年期の関節痛と間違いやすい病気

更年期の関節痛はよくみられる症状ですが、中には別の病気が隠れている場合もあります。

そのため、症状の特徴を知っておくことも大切です。

更年期の関節痛と間違いやすい病気を3つご紹介します。

関節リウマチ

関節リウマチは、免疫の働きに異常が起こり、

関節に炎症が生じる病気です。

特徴として、

  • 朝のこわばりが長く続く
  • 複数の関節が腫れる
  • 痛みが続く
  • 左右対称に症状がでる

といった症状がみられることがあります。

変形性関節症

変形性関節症では、

関節の軟骨がすり減ることで起こる病気です。

特に、膝が股関節に多く、

  • 動くと痛い
  • 関節がこわばる
  • 長時間の歩行がつらい

といった症状がみられることがあります。

手根管症候群

手根管症候群は、

手首の中を通る神経が圧迫されることで起こるものです。

例えば、

  • 親指〜薬指にかけてのしびれ
  • 夜間や明け方に痛みが強くなる
  • 手を振ると少し楽になる

このような症状がある場合は、

早めに相談することが大切です。

更年期の関節痛をやわらげる方法

関節の痛みや違和感があると、

「なるべく動かさない方がいいのでは」

と思う方もいらっしゃると思います。

しかし、関節は適度に動かすことで、

状態を保ちやすくなります。

ここでは、日常生活に取り入れやすい対処法を紹介します。

身体を冷やさない

身体が冷えると血流が低下しやすくなります。

筋肉や関節が硬くなりやすくなり、痛みを感じやすくなります。

  • 手首
  • 足首

といった部分を温めることは、

身体全体の巡りを整えるうえで大切です。

毎日湯船に浸かることも、良い方法ですね。

関節に必要な栄養を取り入れる

関節痛をやわらげるには、

関節に必要な栄養素を摂ることも大切です。

バランスの良い食事をとることが1番大切ですが、

さらに、「大豆イソフラボン」を摂ることもおすすめです。

「大豆イソフラボン」には、

更年期になると減少する女性ホルモンと似た作用があります。

納豆、豆腐、豆乳などの大豆製品に豊富に含まれているため、毎日の食事に取り入れられるといいですね。

軽い運動やストレッチをする

関節はまったく動かさない状態が続くと、

かえって動かしにくくなることがあります。

  • 肩をゆっくり回す
  • 椅子に座ったまま膝を伸ばす
  • 手の指を開いたり閉じたり(グーパー)

などの簡単な動きでも、

関節への負担を和らげることにつながります。

骨盤底筋トレーニングを取り入れる

「関節痛と関係あるの?」

「骨盤底筋って尿もれのトレーニングでは?」

と思う方が多いと思います。

骨盤底筋トレーニングは、尿もれ予防のためだけではありません。

骨盤底筋郡は、骨盤の1番下で内臓や身体を支えているインナーマッスルの1つです。

簡単に言うと、身体を支える土台のような存在です。

身体の土台が安定することで

  • 姿勢が整いやすくなる
  • 身体のバランスが保たれる

その結果、

【関節への負担が減る】

といった変化が期待できます。

 

そのため、骨盤底筋トレーニングは、

関節痛の予防や、改善を支える基礎づくりとしても大切です。

こんな関節痛は病院へ

関節の痛みは、更年期による身体の変化として起こることもありますが、

治療が必要な病気が隠れている場合もあります。

普段と違う変化を感じたときは、

早めに医療機関に相談してすることが大切です。

ここでは、受診を検討する目安となる主な症状について紹介します。

強い腫れや熱っぽさがある

関節の周囲が明らかに腫れていたり、

触れたときに熱をもっているように感じる場合は、

関節内部で炎症が起きている可能性があります。

例えば次のような状態です。

  • 関節の腫れが数日以上続いている
  • 赤みが出ている
  • 触るとじんわり熱を感じる
  • 安静にしていても痛みがある

このような症状が続く場合には、

関節リウマチや感染による炎症などが関係していることも考えられるため、

早めに専門家に相談して、状態を確認しておくと安心です。

痛みが引かない、だんだん強くなっている

一時的な疲労や使いすぎによる関節の痛みは、

休息を取ることで徐々に軽くなることが多いです。

しかし、

  • 数週間たっても改善しない
  • 以前より痛みを感じやすくなっている
  • 家事や仕事など日常生活に支障が出てきている

といった変化がある場合には、

関節や周囲の組織に何らかのトラブルが起きている可能性があります。

「しばらく様子をみよう」

と我慢を続けるよりも、

一度医療機関に相談をすることで、安心につながります。

関節が動かしにくい、動かせない

関節の動きが以前よりスムーズでないと感じる場合も注意が必要です。

  • 腕を上げようとしても途中で止まってしまっう
  • 膝の曲げ伸ばしがしづらい
  • 指がこわばって思うように動かない
  • 動かしたときに強い痛みが出る

このような状態が続くと、

関節の可動域がさらに狭くなってしまう可能性もあります。

早めに専門家に相談し、必要に応じたケアや治療を受けることが大切です。

発熱やだるさなど、全身の体調不良を伴っている

関節の痛みだけでなく、

身体の体調全体に変化がみられる場合は注意が必要です。

例えば、

  • 微熱や発熱が続いている
  • 身体が重だるい感じがある
  • 食欲が落ちている
  • 強い疲労感が抜けない

といった症状が同時にみられる時は、

身体の中で炎症や感染が起きている可能性も考えられます。

早めに医療機関に相談することが安心につながります。

しびれや力の入りにくさを感じる

関節の痛みに加えて、

しびれや感覚の違和感がある場合も見逃せないサインです。

例えば、

  • 指先にピリピリしたしびれを感じる
  • 感覚が鈍くなっている気がする
  • 手に力が入りにくい
  • 夜間や朝方に症状が強くなる

このような症状は、

神経が圧迫されることによって起こる場合もあります。

症状がが長引く前に、専門家に相談することで、

日常生活への影響を最小限に抑えることにつながります。

更年期の関節痛は「我慢しなくていい」

更年期の関節痛は、

多くの方が経験する可能性のある身体の変化の1つです。

「年齢のせい、更年期だから仕方ない」

と諦めてしまう必要はありません。

 

身体の状態に合わせてケアを行うことで、

日常生活の動きやすさが改善することもあります。

1人で抱え込まず、

安心して相談できる場所や専門家を頼ることも、

大切な選択のひとつです。

 

POWWOWサロンでは、

更年期特有の症状を理解しているスタッフが悩みに寄り添いながら、ケアを提供してくれます。

また、自宅でできる「セルフケア」のアドバイスも行っています。

施術を受けるだけでなく、自宅でも自身の身体と向き合える時間を作ることができます。

詳しくはPOWWOWの公式ラインで案内していますので、以下のリンクよりLINEお友達追加をお願いします。

POWWOWの公式LINE追加はこちら(無料)

 

自身の身体の変化に寄り添いながら、

これからの毎日を少しでも快適に過ごせるよう、

無理のないケアを続けていきましょう。

この記事のライター

宮嶋早耶

宮嶋 早耶

【保有資格】
・理学療法士
・膣トレ膣ケアインストラクター
・骨盤底筋エクササイズ「Pfilates™」認定インストラクター

普段は理学療法士として、病院で勤務しています。
妊娠をきっかけに、身体の不調を訴える方の声をきき、ウィメンズヘルスの勉強を始めました。
現在は、私自身も子育てをしながら、産後のお母さんの身体ケアについて情報発信しています。
お母さんの笑顔は家族の笑顔
女性の皆さんが笑顔で素敵な毎日を過ごせるようお手伝いできればと思います。