
生理終わりかけの頭痛はなぜ起こる?看護師が教える今すぐできる対処法と根本原因
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「また始まった…」生理終わりかけになると決まってやってくるあの激しい頭痛。市販薬をいくら飲んでも全く効かず、痛みで動けなくなってしまう。大切な予定をキャンセルしたり、仕事を早退したり…。
実は看護師である私自身も、長年同じ悩みを抱えていました。勤務中は激しい頭痛と吐き気で定期的にトイレに駆け込み、寝込むこともありました。
でも、頭痛専門医を受診し適切な治療を受けたことで、今では30分〜1時間で頭痛をコントロールでき、普段通りの生活を送れています。
実は、海外で600人以上の女性を調べた研究では、約3人に2人が生理に関連した頭痛の診断基準に当てはまることがわかりました。つまり、多くの女性が同じ悩みを抱えているのです。
あなたの痛みは決して「我慢するしかないもの」ではありません。この記事で、一緒に解決への道を見つけていきましょう。
【緊急対処法】生理終わりかけの激しい頭痛を今すぐ和らげる方法
「頭痛がひどくて、何をしててもつらい…」そんな時、一刻も早く痛みを和らげたいですよね。
「冷やす・安静・カフェインをとる…それ、もう全部やってる」そう感じている方も多いでしょう。でも、なぜその方法が効くのかを理解することで、今まで以上に確実な効果を得られるかもしれません。
市販薬が効かない時の応急処置3選
生理終わりかけの頭痛は血管拡張が主な原因です。
日本頭痛学会【参考:https://www.neurology-jp.org/guidelinem/headache_medical_2021.html
】でも片頭痛の対処法として、以下のような非薬物療法を推奨しています。
対処法 | 具体的な方法 | なぜ効くのか |
冷やす | こめかみ・首の後ろ・額を保冷剤(タオルで包む)で10〜15分冷やす | 広がり過ぎた血管を収縮させ痛みを和らげる |
安静にする | カーテンを閉めた暗く静かな部屋で、枕を2個重ねて横になる | 過敏になった三叉神経への光・音刺激を避け、頭部への血流を減らす |
カフェインを摂る | コーヒー1〜2杯程度(カフェイン100〜200mg)を飲む | 血管収縮作用で拡張した脳血管を正常に戻す |
※カフェインは夕方以降の摂取を避けてください(睡眠の質低下により翌日の頭痛リスクが高まります)
ただし、これらは一時的な対処法です。 軽減は期待できますが、頭痛を消失させる効果までは期待できません。
本当に頭痛を改善できたのは、この後でお伝えする専門的な治療法です。多くの場合、30分〜1時間で頭痛が完全になくなる方法があることを、ぜひ知っていただきたいと思います。
こんな症状は今すぐ受診を(危険な頭痛のサイン)
ほとんどの生理関連の頭痛は命に関わるものではありませんが、以下のような症状がある場合は、緊急受診が必要です。
【緊急受診チェックリスト】
すぐに救急車を呼ぶべき症状
□ 今まで経験したことのない激しい頭痛(「バットで殴られたような」痛み)
□ 熱・首の硬さを伴う頭痛
□ 意識がもうろうとする
□ 手足のしびれ・麻痺 ・ろれつが回らない
□ 妊娠中の激しい頭痛
□けいれんを起こした
早めに医療機関を受診すべき症状
□頭痛が日に日に強くなっている
□週間以上頭痛が続いている
□視野が欠ける、物が二重に見える
□高熱(38.5度以上)を伴う
これらの症状は、脳血管障害や髄膜炎など重篤な疾患の可能性があります。「生理のせい」と決めつけず、異変を感じたらすぐに受診してください。
「いつもと違う」を大切に、無理せず早めに受診しましょう。
看護師の体験談「私もこうして乗り切りました」
以前の私は、頭痛がひどい時は鎮痛剤が全く効かず、打つ手がなくて寝込んだり、ひどい時には一日中吐いたりしていました。患者さんもいる病棟の中で、自分が一番具合が悪いんじゃないかと思ったほどです。
でも、ミスはできない。集中力が低下している状況で必死で踏ん張る日々でした。
転機は、頭痛専門医を受診したことです。詳しい問診と検査の結果、「月経関連片頭痛」と診断されました。
そして処方されたのが、片頭痛の専用薬「トリプタン製剤(リザトリプタン)」です。
今では、鎮痛剤とリザトリプタンを早めに内服すれば、30分〜1時間で頭痛が消失し、普段通り活動できるようになりました。
以前は仕事にも支障が出て悩んでいましたが、今は早めの対処で仕事への影響もほぼなくなったのです。
もしあなたが昔の私のように悩んでいるなら、ぜひ知ってほしい。
自分に合った対処法が見つかれば、痛みに振り回されない日々を送れるようになります。
なぜ生理終わりかけに激しい頭痛が?医学的メカニズムを図解
「なぜ毎月、同じタイミングで頭痛が起こるの?」その疑問を解決するために、医学的なメカニズムをわかりやすく解説します。
生理終わりかけの頭痛が起こる3つのステップ
生理終わりかけの頭痛は、女性ホルモン(エストロゲン)の急激な低下が引き金となって起こります。
体内では3つのステップで連鎖反応が進行し、最終的に激しい頭痛を引き起こします。
【ステップ1】エストロゲンの急激な低下
排卵後に上昇したエストロゲンが、月経前から月経中にかけて急激に下がります。特に月経4〜7日目(終わりかけ)は最低レベルに達します。
【ステップ2】CGRP(痛み物質)の放出
エストロゲンが急降下すると、脳内で痛み物質「CGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)」が過剰に放出され、血管が広がり頭痛が起こりやすくなります。
【ステップ3】三叉神経血管系の活性化
広がった血管が脳の周りを取り巻く「三叉神経」を刺激し、さらに痛み物質を放出するという悪循環に陥り、ズキズキとした拍動性の激しい頭痛が発生します。
このメカニズムを月経周期全体で見ると、より理解しやすくなります。下のグラフは、エストロゲンレベルの変化と頭痛が起こりやすいタイミングを示しています。
月経周期とエストロゲンの変化
グラフからわかるように、エストロゲンが最も低くなる月経4〜7日目(頭痛ゾーン)が、まさに頭痛が起こりやすい時期です。
排卵期にエストロゲンがピークに達した後、急激に低下することで、脳内の痛み物質が過剰に放出され、頭痛が引き起こされるのです。
これって月経関連片頭痛?正式な判断基準
あなたの頭痛が「月経関連片頭痛」に当てはまるか確認してみましょう。
世界標準の診断基準である国際頭痛分類第3版(ICHD-3)では、月経関連片頭痛を以下の2つのタイプに分類しています。
月経関連片頭痛の2つのタイプ
タイプ | 頭痛が起こる期間 | その他の時期 | 特徴 |
純粋月経時片頭痛(PMM) | 月経開始前2日〜月経3日目 | 頭痛は起こらない | 月経期間のみに限定される |
月経関連片頭痛(MRM) | 月経開始前2日〜月経3日目 | 他の時期にも起こることがある | 月経時に特に悪化しやすい |
※いずれも連続3周期以上で該当し、前兆のない片頭痛の特徴を満たす必要があります。
※参考:国際頭痛学会(International Headache Society)による国際頭痛分類第3版(ICHD-3)付録
片頭痛の特徴
- 4〜72時間続く(未治療または治療が無効の場合)
- 片側性、拍動性、中等度〜高度の痛み、日常動作で悪化のうち2つ以上
- 吐き気・嘔吐、光過敏・音過敏のうち1つ以上
「生理終わりかけ」という時期は、ちょうど月経3〜7日目に当たります。
この時期に毎回頭痛が起こる場合、月経関連片頭痛の可能性が高いでしょう。
市販の鎮痛剤(ロキソニン・イブ)が効かない理由と効果的な治療法
「鎮痛剤を飲んでも、頭痛が良くならない…」そんな経験はありませんか?なぜ市販薬が効かないのか、そしてどうすれば良いのか、段階的に解説します。
NSAIDs・アセトアミノフェン(ロキソニン・イブ)の限界
市販の鎮痛剤は大きく分けて2種類あります。
月経関連片頭痛に市販の鎮痛剤(ロキソニン、イブなど)が効きにくい理由は以下の3つです。
1. メカニズムが違う
市販薬は炎症を抑える作用が中心ですが、月経関連片頭痛はCGRPや三叉神経血管系の複雑なメカニズムが関与しており、市販薬では対応しきれません。
2. タイミングを逃している
片頭痛は早期対処が鍵です。痛みが強くなってから服用しても効果が得られにくく、市販薬は処方薬より成分量も少ないため重度の片頭痛には力不足です。
3. 薬物乱用頭痛のリスク
月10日以上、3ヶ月以上鎮痛剤を使用していると、かえって頭痛を悪化・慢性化させてしまいます。これは市販薬でも処方薬でも起こりうる重要な問題です。
2〜3回試して効果がなければ、自己判断で量を増やすのではなく、医療機関を受診してください。
トリプタン系薬剤(片頭痛専用薬)の効果
市販薬で改善しない場合、医療機関で処方される「トリプタン製剤」が非常に効果的です。
トリプタン製剤は片頭痛の特効薬として開発された処方薬で、CGRPの放出を抑え、拡張した血管を収縮させます。三叉神経の炎症を抑えるなど、片頭痛の根本的なメカニズムに作用するのが特徴です。
主なトリプタン製剤には、リザトリプタン(マクサルト)、スマトリプタン(イミグラン)、ゾルミトリプタン(ゾーミッグ)、エレトリプタン(レルパックス)、ナラトリプタン(アマージ)などがあります。
なお、トリプタン製剤で効果が不十分な場合や、心血管系の理由で使用できない場合には、新しいタイプの急性期治療薬「ラスミジタン(レイボー)」という選択肢もあります。
ラスミジタンは血管を収縮させずに片頭痛を改善するため、血管障害があってトリプタンが使えない方でも安全に使用できる可能性があります。
服用後30分〜1時間で効果が現れますが、頭痛が軽いうちに服用するのがポイントです。予兆(キラキラした光が見えるなど)や痛みの初期段階で使用してください。効果が不十分な場合は、2時間以上あけて追加服用も可能ですが、1日最大量には注意が必要です。
注意点と費用
リザトリプタンは処方箋が必要なため、医師の診断を受けてください。注意点は以下の通りです。
- 使用回数には制限があり、月10日以内が目安です。
- 心血管系疾患がある人は使用できない場合もあり、妊娠中・授乳中は医師に相談が必要です。
- 費用は1錠あたり約500〜800円(3割負担の場合)です。
月に数回の使用であれば、QOLが向上することを考えると十分価値があります。
漢方で体質から頭痛を改善する方法
「薬に頼りたくない」「体質から改善したい」という方には、漢方という選択肢もあります。
漢方薬 | 適している人 | 効果 |
五苓散(ごれいさん) | むくみ、めまい、天気で悪化 | 水分代謝改善 |
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん) | 冷え性、貧血傾向、月経不順 | 血流改善、体を温める |
呉茱萸湯(ごしゅゆとう) | 激しい頭痛、嘔吐、手足の冷え | 片頭痛に効果的 |
漢方には、体質改善により頭痛の頻度や強度が減る、副作用が比較的少ない、月経に伴う他の不調(冷え、むくみ、イライラ)も改善する、妊娠を希望する人でも使用できるものが多いといったメリットがあります。
一方で、効果が出るまで2週間〜数ヶ月かかることもあり、体質に合わない場合は効果が得られません。急性期の激しい痛みには即効性が劣るというデメリットもあります。
おすすめの使い方は、日常的に体質改善の漢方を服用しながら、頭痛発作時には西洋薬(トリプタンなど)を併用する方法です。両方のメリットを活かせます。
漢方は、医療機関に相談すれば、保険適用で処方してもらえます。
漢方専門医や漢方に詳しい医師に相談してみましょう。
頭痛が起きる前に予防する最新治療法
「また来月も同じ痛みを経験するのか…」そんな不安から解放されたくありませんか?実は、頭痛が起きる前に予防する方法があります。
月に2回以上、生活に支障をきたす頭痛がある場合、予防薬の服用が推奨されます。「日本神経学会 頭痛診療ガイドライン2021」でも、頭痛の頻度や強度を減らすために予防療法の重要性が示されています。
主な片頭痛予防薬の種類
月に4回以上頭痛がある場合、「予防薬」の服用を検討しましょう。予防薬は、頭痛が起きた時に飲む薬(トリプタンなど)とは違い、毎日継続して服用することで、頭痛そのものを起こりにくくします。
予防薬のメリット
- 頭痛の回数が30〜50%減る
- 頭痛の痛みが軽くなる
- 急性期治療薬の使用回数が減り、薬物乱用頭痛を防げる
- 生活の質(QOL)が向上する
効果が現れるまで2〜4週間かかりますが、継続することで「頭痛に振り回される生活」から解放されます。以下の表で、あなたに合った予防薬を見つけてください。
予防薬の種類 | 効果が現れる時期 | 期待できる効果 | 適している人 | 費用目安(3割負担) |
カルシウム拮抗薬(ロメリジン) | 2〜4週間 | 頭痛頻度30〜50%減少 | 副作用を避けたい人 | 月1,000〜2,000円 |
β遮断薬(プロプラノロール) | 2〜4週間 | 頭痛頻度30〜50%減少 | 高血圧・不整脈がある人 | 月1,000〜2,000円 |
抗てんかん薬(バルプロ酸) | 2〜4週間 | 頭痛頻度40〜60%減少 | 効果重視(妊娠希望者以外) | 月1,500〜3,000円 |
低用量ピル・HRT | 2〜3ヶ月 | 月経関連症状全般の改善 | 避妊も希望、前兆なし | 月2,000〜3,000円 |
漢方薬 | 2週間〜数ヶ月 | 体質改善、頭痛頻度減少 | 体質から改善したい人 | 月1,000〜3,000円 |
注意点:
- カルシウム拮抗薬、β遮断薬、抗てんかん薬は、脳血管や神経の興奮を抑えて頭痛を予防します
- 低用量ピル・HRTは、エストロゲンの急激な変動を緩やかにすることで月経関連片頭痛を予防します(前兆のある片頭痛では使用不可)
- 抗てんかん薬は妊娠中・妊娠希望者は使用できません
月1回の注射で頭痛が半減する最新予防薬
2021年以降、日本でも使用可能になった革新的な予防薬があります。
抗CGRP抗体薬(エムガルティ、アジョビ、アイモビーグ)
片頭痛の原因物質であるCGRPを直接ブロックする注射薬です。
月1回の自己注射で、頭痛日数が50%以上減少する人も多くいます。効果は1〜2週間で現れ始め、副作用が少なく長期使用も可能です。
頭痛の頻度 | おすすめの治療法 |
軽度で月に数回程度 | 市販薬+生活習慣改善 |
中等度で月に4〜8回程度 | トリプタン製剤+予防薬検討 |
重度で月に8回以上 | トリプタン製剤+予防薬+専門医による管理 |
月に15日以上 | CGRP関連薬またはボトックス注射の検討 |
まずは軽い対処法から始め、効果が不十分なら段階的に専門的治療へ進むことをお勧めします。予防薬と急性期治療薬(トリプタン製剤など)を組み合わせることで、より効果的に頭痛をコントロールできます。
「また来月も同じ痛み?」予防のための頭痛ダイアリー活用法
「受診するたびにうまく説明できない…」そんな経験はありませんか?頭痛ダイアリーをつけることで、あなたの頭痛のパターンが見えてきます。
日本頭痛学会が監修する「頭痛の診療ガイドライン2021」 でも、頭痛ダイアリーの使用は「頭痛診療を行う上で多くの情報を得られるため、強く推奨」されています。
記録を続けることで以下のメリットがあります。
- 月経周期と頭痛の関連性が明確になる
- 頭痛の種類(片頭痛か緊張型頭痛か)を正確に診断できる
- 治療効果を客観的に評価できる
- 頭痛の誘因(睡眠不足、ストレス、食べ物など)を特定できる
- 医師に正確な情報を伝えられる
症状記録シートの書き方
効果的な頭痛ダイアリーには、最低限これだけは記録しましょう。
- 日付と月経周期(月経開始日を1日目として)
- 頭痛の有無と時間帯
- 痛みの強さ(0〜10で評価)
- 使った薬と効果
- 吐き気など他の症状
余裕があれば、睡眠時間、ストレスレベル、天気(気圧の変化)、食事内容も記録すると、より詳しいパターンが見えてきます。
記録のコツ
寝る前の5分間など、決まった時間に記録する習慣をつけましょう。スマホアプリ「頭痛ーる」「Migraine Buddy」を使えば、気圧の変化も自動記録されて便利です。完璧を目指さず、できる範囲で続けることが大切。最低2〜3ヶ月は続けるとパターンが見えてきます。
受診時に医師に伝えるべきポイント
頭痛ダイアリーを持参して、以下を伝えましょう。
- 月に何回頭痛があるか
- 月経の何日目に起こりやすいか
- 最も強い痛みのレベル(0〜10)
- 日常生活への影響(仕事を休む、寝込むなど)
- 使った薬の種類と効果
また、事前に質問リストを準備しておくと、診察時に聞き忘れを防げます。
「この頭痛は治りますか?」「薬はいつまで飲み続ける必要がありますか?」「妊娠を希望していますが、治療への影響はありますか?」など、気になることをメモしておきましょう。
婦人科?脳神経外科?何科を受診すべき?
「頭痛で悩んでいるけど、どこに行けばいいの?」これは多くの人が迷うポイントです。生理終わりかけの頭痛は、婦人科と脳神経外科(または神経内科)の両方が関係するため、状況に応じて適切な診療科を選ぶことが重要です。
まずは頭痛専門医・脳神経外科・神経内科へ
頭痛が主な悩みの場合、初めて受診する場合は、頭痛専門医・脳神経外科・神経内科がおすすめです。日本頭痛学会のウェブサイトで専門医を検索できます。
婦人科を受診すべき場合
月経不順や月経痛も併発している、低用量ピルやホルモン療法を希望する、妊娠を希望していて妊活と並行したい場合は、婦人科が適しています。
まず頭痛専門医で診断と治療を受け、必要に応じて婦人科を併診し、両科の医師が連携して治療方針を決めるのがベストです。
忙しくて通院が難しい人、近くに頭痛専門医がいない人は、オンライン診療も選択肢の一つです。ただし、初診は対面診療が推奨されています。
まとめ:頭痛に振り回されない生活を取り戻そう
生理終わりかけの激しい頭痛は、エストロゲンの急激な低下により、CGRP(痛み物質)が過剰に放出され、三叉神経血管系が活性化することで起こります。このメカニズムを理解することが、適切な対処への第一歩です。
応急処置として冷やす・安静・カフェイン摂取で一時的な軽減は期待できますが、根本的な解決にはなりません。トリプタン製剤は多くの場合30分〜1時間で効果が現れ、中〜重度の頭痛を消失させます。予防療法には短期予防と長期予防があり、最新のCGRP関連抗体薬は従来の薬で効かなかった人にも希望をもたらしています。
生理終わりかけの頭痛は「我慢するしかないもの」ではありません。
頭痛ダイアリーをつけることから始めて、記録を持って専門医を受診してください。
一人で悩まず、専門家の力を借りることで、必ず解決への道が開けます。あなたの痛みのない未来を、心から応援しています。
この記事のライター

看護師
1999年 看護師免許取得し、国立療養所富士病院に看護師として入職
2005年 富士宮市立病院に入職 循環器内科、呼吸器内科など多くの科を経験 (他、消化器内科、脳外科、心臓カテーテル室、内視鏡室)
2008年 呼吸療法認定士取得
2022年 子育てとフルタイム勤務の両立に悩み、退職
2022年 退職後 内視鏡クリニックとデイサービスの非常勤で働きながら フリーランスの看護師として活躍開始 webライター、セミナー講師などで活躍中 看護師の自由な働き方についてSNSで情報発信している