産後ワンオペ育児で疲れを感じているママ必見! 育児がラクになる方法を紹介
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出産後、体の回復が完全ではないまま、慣れない育児が始まります。そしてホルモンの影響もあり、体も心も不安定になりやすいです。
誰か育児を手伝ってくれる人はいますか?
誰か話を聞いてくれる人はいますか?
ワンオペ育児で孤独に育児をしていませんか?
何もかも一人でやっていると、体も心も疲れ切ってしまいます。
育児は一人ではできません。
私は、助産師として、産後いっぱいいっぱいになっているママたちをたくさん見てきました。
この記事では、体と心が疲れ切ってしまう前に、産後の疲れを軽減させる方法を紹介しています。
ママたちの負担が軽減でき、育児がラクになるようにぜひお読みください。
【産後の育児に疲れを感じる3つの原因】
産後、育児に疲れを感じていませんか?
赤ちゃんとの生活による日常生活の変化やホルモンバランスの影響、支援者がいないなど3つの原因をご紹介します。
日常生活の変化
出産後は、赤ちゃんとの生活が始まり、日常生活が変化します。
赤ちゃんのお世話
出産が終わると、体の回復が完全ではないまま、赤ちゃんのお世話が始まります。抱っこ、おむつ交換、授乳、沐浴など慣れない育児で緊張状態が続き、体に負担がかかります。首、肩、背中、腰などに疲労を感じる方がみえます。
夜間の授乳などによる睡眠不足
産まれて間もない赤ちゃんは、夜間も母乳やミルクを飲みます。ママは夜中も起きて授乳をしなければなりません。よって授乳と授乳の合間に休む事になります。おっぱいがうまく吸えなかったり、なかなか飲んでくれなかったりすると、ママの寝る時間が少なくなり、すぐに次の授乳の時間がきてしまいます。
出産後、体調が戻っていない
出産による体の回復は、6から8週間くらいといわれています。1か月健診が過ぎれば通常の生活になりますが、個人差があります。
心の変化
出産後は、体だけでなく、心も変化します。出産によるホルモンバランスの影響が大きいですが、慣れない育児によるストレスもあります。
出産によるホルモンバランスの影響
出産が終わると、ホルモンが急激に変わるといわれています。このホルモンバランスの変化ではっきりした理由がないのに泣きたい気持ちになったり、抑うつな気分になったりします。人によっては、イライラしたり、気持ちが焦ったり、集中力がなくなったり、眠れなくなったりします。これをマタニティーブルーズといいます。一過性なことが多いですが、症状が長引く場合は、産後うつに移行する場合もあるので注意が必要です。
慣れない育児によるストレス
初めての育児は赤ちゃんとの生活に慣れるまでは大変かもしれません。しばらくは赤ちゃんのペース中心の生活になります。わが子を守らねばならないというプレッシャーで緊張状態が続き、赤ちゃんのちょっとしたことが気になり、不安になるかもしれません。
支援者がいない
育児を手伝ってくれる人がいないということは、一人で何もかもこなしていくことになり育児の負担が増えます。そのような生活を続けていると、体と心のバランスを崩してしまうかもしれません。旦那さんの仕事の都合でワンオペ育児だったり、ご実家が遠方であったり、何らかの事情で家族の協力が得られない場合などあります。
【産後の体の疲れを軽減させる方法】
産後の体の疲れを軽減させるには、休息をとることと支援を受けることが大切です。育児に疲れを感じたら誰かに手伝ってもらいましょう。
休息をとる
産後に疲れを感じたらまずはゆっくり休むことです。睡眠はとても大切です。ずっと寝ていない状態が続くと、気持ちが焦り、精神的に追い詰められます。短時間でも熟睡できることがとても大切です。家族に協力してもらい、まずは数時間でも寝ましょう。
マッサージや鍼灸を受け、リラックスする
産後は赤ちゃんのお世話に追われ、体はとても疲れています。そんな時、マッサージや鍼灸はとてもおすすめです。血流がよくなり、緊張していた体がゆるむので眠りやすくなります。産後に施術してくれる所を見つけておくとよいですね。
ストレッチや軽い運動をする
軽い疲労であれば、ストレッチやヨガ、バランスボールなどがおすすめです。産後の運動は、出産による体の回復だけでなく、良い気分転換にもなります。ママ友ができるきっかけにもなります。赤ちゃんのお世話で一日中家にこもっていると、気分が滅入ってしまいます。赤ちゃんと一緒に参加できる教室もあるので、体調が良ければ、出かけてみてくださいね。
支援を受ける
育児に疲れを感じたら、まずは家族に協力してもらいましょう。一人で何とかしようと思ったり、一人で何もかもやろうと思ったりせず、まずは身近にいる旦那さんに伝えてみましょう。最近は、パパ育休が取得しやすくなりました。出産前から、育休をとってもらえるように職場に伝えてもらいましょう。実家のご両親や義理のご両親に育児を手伝ってもらえそうなら協力してもらいましょう。
地域の子育て支援を受ける
最近は子育て支援が充実しています。産後ケア事業や育児の一時預かり、ファミリーサポートなどの支援を受けることができます。お住まいの市区町村の保健センターに問い合わせてみて下さい。ご自身にあったサポートを提案してくれるはずです。初めは勇気がいるかもしれませんが大丈夫です。保健師が対応してくれるので安心してください。育児に疲れを感じた時は、無理せず地域でもサポートしてもらいましょう。
【産後の心の疲れを癒す方法】
産後の心の疲れを癒す方法をご紹介します。
何もかも完璧にやろうとしていると心が疲れてしまうかもしれません。人に頼りながら、うまく手を抜きましょう。誰かに話を聞いてもらったり、相談することもいいですね。
何事も完璧にやろうとしない
育児や家事を完璧にやろうとしたり、何もかも一人でやろうとしていると気持ちに余裕がなくなってきます。家事など手を抜いたり、うまく人に頼りながら、気持ちをラクに過ごしましょう。掃除は毎日しなくていいし、料理も毎日きちんとしなくてもいいです。疲れた時は、宅配に頼んだりコンビニで買ってきてもいいです。うまく手を抜きながらこの大変な時期を乗り切りましょう。
誰かに話を聞いてもらう
育児をしていて、行き詰ったり、気持ちが疲れた時は誰かに話を聞いてもらうと、スッキリすることがあります。できたらゆっくり話を聞いてくれる友人や家族だといいですね。話を聞いてもらえると受け止めてもらったと気持ちがラクになったり、前向きな気持ちになるかもしれません。
育児や母乳の専門家である保健師・助産師に相談する
育児や授乳のお悩みがあるときは、保健師や助産師に相談することをおすすめします。出産した病院や保健センターで問い合わせてみてください。不安な気持ちをそのままにしておかず、専門家に相談することで育児がラクになるかもしれません。一人で悩まず、SOSを出してくださいね。
まとめ
出産の疲れが癒えぬまま24時間体制の育児が始まり、睡眠不足が続きます。わが子を守らねばならないプレッシャーや自分の時間がとれず、リフレッシュする時間がなかなかとれないかもしれません。
万が一疲れがとれない、体がだるいといった症状が続いたり、眠れない、食欲がない、気分が落ち込んだり、やる気が起こらないなど日常生活に支障をきたすような場合は産後うつの可能性もあります。受診するべきか判断に困るときは、出産した病院や保健センターでまずは保健師、助産師に相談してみてください。調子が悪いのにそのままにしておくとママは赤ちゃんのお世話ができなくなってしまうかもしれません。早めに医療機関を受診し治療を受けることはとても大切です。
赤ちゃんの健やかな成長には、ママが元気でいることが何より大切なのです。ママが笑顔でいることが子の幸せ、家族の幸せにつながります。産後は一人で抱え込まず、周囲に協力してもらい、うまく息抜きをしながら大変な時期を乗り越えていきましょう。
この記事のライター
助産師
小児科看護師歴2年
現役助産師歴22年
ママ&ベビー訪問ここはれ開業
2児の母
産婦人科クリニックで勤務しながら、地域で新生児訪問をしています。
妊婦さんや産後ママたちに寄り添いながら、育児サポートをおこなっています。
看護師 免許番号 909267
助産師 免許番号 109026