つわりで歯磨きが辛いママ必見!誰でもラクにできる歯のケア法を徹底解説

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【つわりで歯磨きが辛いママ必見!誰でもラクにできる歯のケア法を徹底解説】

つわりの症状によって、「毎日の歯磨きがつらい…」と感じることはありませんか?歯磨きがおろそかになると、「虫歯になったらどうしよう」と不安な気持ちにもなりますよね。

 

そこで今回の記事では、つわりが辛い時期に絶対知っておきたい歯磨きのポイントについて紹介します。記事の後半には、歯みがきがどうしてもつらくてできない人でも取り組める「歯みがき以外の歯のケア方法」も紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。

つわりで歯磨きがつらいのは妊娠4〜5ヶ月まで

つわりの経過は、妊娠5〜6週から始まって、11〜13週にピークを迎え、14週には50%の人が、22週には90%の人が終わりを迎えます。

 

つまり妊娠4〜5ヶ月のあいだが歯磨きの1番辛い時期。妊娠前と同じ方法で歯をみがくと気持ち悪くなりますが、やり方を少し工夫するだけで気持ちわるさが減り、歯磨きがしやすくなります。

 

つわりの時期に絶対知っておきたい歯磨き6つのポイント

つわり中の歯磨きがラクになるように、ここでは歯磨きの時のポイントを大きく3つにわけてご紹介します

 

  • 歯ブラシ編
  • 歯みがき粉編
  • その他編

 

つわりで毎日の歯みがき時間がつらい方、妊娠中絶対むし歯になりたくないという方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

歯ブラシ編

①歯ブラシを「ヘッドの小さいもの」にする

つわりの時期は、舌や歯茎など歯以外のところに歯ブラシがあたると気持ちわるくなりやすいです。特に舌の奥の方歯ブラシが当たると吐き気が起こりやすい場所です。

そこで歯ブラシの形状をヘッド(毛がついてる部分)が小さめのものに変えることで、歯以外のところに歯ブラシが当たりにくくなるため歯磨きの時の気持ちわるさが少なくなります。

 

さらに歯ブラシを動かすとき「小刻みに」揺らすこともポイント!大きく揺らして磨くのと比べて、歯みがき時の気持ちわるさが減るだけでなく歯についた汚れ(歯垢)もより落ちやすくなります。

 

歯みがき粉編

②歯みがき粉の「味」を変える

妊娠中は味の好みが大きく変化するため、歯みがき粉の「味」を変えてみることもおすすめです。刺激が控えめな味の商品の方が妊娠中は使いやすいです。

 

おすすめはフルーツ味。商品によってアップル、オレンジ、ピーチ、グレープフルーツ、マンゴーなど多数種類があります。自分の好きな味の歯みがき粉を選んで使えば、歯磨きがより快適にラクにできるようになります

 

③歯みがき粉を「透明のジェルタイプ」にする

あまり知られていませんが、歯みがき粉のタイプは大きく分けて2種類あります。歯みがき粉の色が白色の「ペーストタイプ」と、透明の「ジェルタイプ」です。

   

一般的によく使われているのは白色の「ペーストタイプ」ですが、口に入れると歯みがき粉特有のネリネリした舌触りがあるため妊娠期には使いにくい場合も。一方、透明の「ジェルタイプ」は、口に入れても舌触りがサラッとしていて違和感が少ないのが特徴です。さらに“泡立ちにくい”という特徴もあるため、口の中がより気持ち悪くなりにくく、つわり期の使用にピッタリです。

 

④歯みがき粉は「高濃度フッ素」のものにする

フッ素は、歯の質を強くする虫歯予防には欠かせない成分。実は歯みがき粉の商品によって、フッ素の入ってる量(濃度)は違います

フッ素の濃度は基本的に2種類で、「高濃度」か「普通濃度」かに分けられます。高濃度の商品を使うことで、虫歯になりやすい妊娠期の歯がより強くなり虫歯になりにくくなります。

フッ素の濃度が高い商品には「高濃度フッ素」「1,450ppm」と記載されています。ぜひ歯みがき粉の商品を選ぶときには、「高濃度フッ素」「1,450ppm」と書かれているかをチェックしてみてください。

 

その他編

⑤姿勢は下を向いて「前かがみ」で

歯磨きの時の気持ちわるさを減らすために、実はみがく時の姿勢も重要です。下を向いて前かがみになってみがくと、吐き気が出にくくなります

また歯ブラシを動かす方向を一方向にすると、さらに吐き気が起こりにくくなります

歯ブラシを「奥から手前」の方向に、前に掻き出すように歯ブラシを動かしましょう。舌の奥の方に歯ブラシが当たりにくくなって、よりラクに歯磨きができるようになります。

 

⑥歯みがきは「体調のいい時」にする

妊娠中の歯のケアで大切なのは体調を最優先すること。

歯みがきは「必ず食後に」ではなく「体調がいい時」にみがくようにしましょうまた1日の中で「朝起きてすぐ」の歯みがきは気持ちわるくなりやすいです。それ以外の体調のいいタイミングで磨くことで、よりラクに歯磨きすることができます。

 

歯みがきがつらい日でも大丈夫!カンタンにできる虫歯予防法4選

特につわりの時期は、「体調がしんどすぎてどうしても歯磨きできない」という日もあると思います。そんなつわりでしんどい時でもカンタンにできる、歯みがき以外の虫歯予防法を4つご紹介します

ベロ回し運動

妊娠中はホルモンバランスの変化によって、口の中のツバの量が少なくなります。ツバの量が少なくなると歯についた汚れが落ちにくくなり虫歯になりやすくなります

そこで簡単にツバの量を増やす方法が、ベロ回し運動です。唇を閉じて、唇の内側の粘膜にベロの先を押し付けたまま、唇に沿ってグルグル回します。5回もすればツバがじわっと出てきます。この運動は、虫歯予防効果だけでなく顔のたるみを予防する効果もあるので女性にとっては嬉しいですよね。とてもカンタンにできる方法なので、ぜひ何かのついでにベロをぐるぐる動かしてみてください。

 

食後に水かお茶を飲む

食後に歯みがきできない場合、水かお茶を飲むだけでも虫歯になりにくくなりますなぜなら歯についた食べカスが洗い流されるからです。

さらに効果的な飲み方は、口の中に水をためた状態でブクブクさせてから飲み込むと、より歯の汚れが取れやすくなります。また妊娠中は脱水症状に注意が必要なので、水分補給の意味でもこの方法はおすすめです。

 

フッ素入りの洗口液を使う

虫歯予防には欠かせない成分のフッ素、実はうがい薬」で歯に効かせる方法もあります。

使い方は、うがい薬10mlを口に含んで30秒ブクブクうがいをして最後吐き出して終わり。これを1日1回するだけで、歯にフッ素の膜がコーティングされ虫歯になりにくい状態になります。毎日継続して使うことで虫歯予防効果がさらに高まります。1日の中では、「寝る前」の使用が虫歯予防に効果的でおすすめです。

 

キシリトールガムを噛む

ガムを噛むとツバがよく出るようになるため、虫歯になりにくくなります。甘味料にキシリトールを100%使ったものであれば、ガムが甘くても虫歯の原因にはなりません

ミント系のガムだと口の中がさっぱりするので妊娠中におすすめです。商品を選ぶ時、「キシリトール100%配合」と書かれたものを選ぶことがポイント!虫歯の原因にならないため安心です。

 

【ママ歯科医師推薦】つわり中におすすめの歯のケアアイテム4選

最後に、わたしが今まで使用してよかった妊娠期におすすめの歯のケアアイテムを4種類

ご紹介します

 

  • 歯ブラシ
  • 歯みがき粉
  • 洗口液(うがい薬)
  • ガム

 

今使ってる歯ブラシや歯磨き粉を変えようと考えている方、新しい虫歯予防のアイテムを使いたいと思っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

おすすめ歯ブラシ

タフトブラシ(各種メーカー)

歯ブラシの中でヘッド(毛がついている部分)が最も小さい種類で、歯ブラシの毛が筆ペンのような形になっています。

 

タフトブラシでみがくと歯以外のところに歯ブラシの毛があたりにくいので、歯磨き時の吐き気が起こりにくくなります。最近ではドラッグストアや100均でも購入することができます。

おすすめ歯みがき粉

リカル(Ciメディカル)

高濃度フッ素配合(1,450ppm)でジェルタイプの歯磨き粉。口に入れた時にサラッとしていて違和感が少なく、つわりの時期でも使いやすい商品です。

 

味はフルーツ味が4種類(アップルミント、ピーチミント、マンゴーミント、プレミアムグレープ)とミント1種類の計5種類あります。味の種類の多さから、自分の好みの味が見つかりやすいです。またフッ素が高濃度であるため、虫歯になりやすい妊娠期の歯をより強くしてくれます。

 

おすすめ洗口液

クリニカ フッ素メディカルコート(ライオン)

1日1回30秒ブクブクゆすぐだけで虫歯になりにくくなるフッ素のうがい薬。この商品はノンアルコールのため使用感がやさしく、妊娠中でも使いやすくおすすめです味はライチミント香味と書かれていますが、強い清涼感はなく味がまろやかで日常使いしやすいので、私もお気に入りのうがい薬です。

 

おすすめガム

【歯科専用】キシリトール100%ガム(オーラルケア)

虫歯の原因にならないキシリトールが100%使用されている商品です。

味はアップルミント、マスカット、クリアミントの3種類。歯科専用と書かれていますが、現在は楽天やAmazonなどネットですぐに購入することができます。食後やスキマ時間に自分の好きな味のガムを噛むことで、虫歯になりにくくなるだけでなく口の中がスッキリするため妊娠期におすすめです。

 

まとめ

つわりによる気持ちわるさは本当に辛いですよね。つわりの時期の歯のケアで大切なことは、極力しんどくない方法でラクに取り組むことです。

 

ご紹介した方法をすべて取り入れる必要はありません。「これならできそう!」と思ったものから少しずつ取り入れてみてください。ご紹介した方法の中から自分に合う歯のケア法を選んで取り入れていけば、より虫歯になりにくいマタニティーライフを過ごすことができますからね。ぜひ今日から試してみてください。

この記事のライター

楠原 佑佳

楠原佑佳

歯科医師、医療系YouTuber
平成25年大阪大学歯学部を卒業後、同大学口腔治療・歯周科で研修を終え一般開業医にて勤務。
娘の妊娠・出産・育児を機に、こどもの歯のことで不安な保護者の方々のお悩み相談活動を始める。
令和元年にこどもの虫歯予防事業Lovetoothを設立。お悩み相談はこれまで100名以上。
親子教室の開催やYouTubeチャンネルを通して、誰でもカンタンにできる仕上げみがきの方法など「こどもの歯育てに役立つ情報」を発信している。
現役歯科医師として治療に携わる一方、YouTubeチャンネル「ママ歯科医師ゆかの歯育て学校」(登録者2000人以上)を運営。
その他Instagram、TikTok、Xでもこどもの歯育てに関する情報を発信中。 個別オンライン相談サービスでは、それぞれのご家庭に寄り添ったこどもの歯育てサポートを行っている。
歯科医師 免許番号 171271
幼児心理アドバイザー 資格番号 132743