インタビュー「更年期ケアについて」NPO法人ちぇぶら 代表 永田様 – 第3回

2021-02-18

前回に引き続き、更年期サポートのための講座を全国でされている、「NPO法人ちぇぶら」代表の永田様 とのインタビューの様子をお届けします。

副交感神経を刺激して、短時間で深くリラックスできる「ちぇぶら体操」

山崎:パウワウでは今回、更年期の女性のためのコースを開発しました。ちぇぶらさんで指導されている「ちぇぶら体操」を、パウワウのお客様にも教えていただけますか?

永田:それでは、自律神経を整える呼吸法をお伝えします。

①腹式呼吸で鼻から大きく息をすいながら、軽く上を向きます

写真:永田様が上を向いて息を吸っている

②口から細く長く息を吐き出しながら、あごを引くように斜め下を向きます(二重あごになるような状態を作ります)

写真:永田様が下を向いて息を吐いている

①と②を繰り返し行います。立った状態や座った状態、また横になりながらでも行えます。

私たちの神経は背骨の中を通っており、リラックスさせる「副交感神経」の指令が、頚椎(けいつい)と仙骨を通って全身に行き渡ります。ポイントなる頚椎と仙骨を呼吸と連動させて動かすことによって、短時間でも質の高いリラックス効果を得ることができます。

この呼吸法に必要なのは自分の体ひとつなので、運動のための時間をわざわざ確保しなくてもできます。たとえば、電車に乗っている時、仕事の合間、家事の合間など。眠れない時だけでなく、イライラした時や不安に悩まされる時にも試してみてください。

山崎:ありがとうございます!とても簡単なので、すぐに取り入れられそうですね。

永田様の著書「女40代の体にミラクルが起こる! ちぇぶら体操」にも更年期のための体操がたくさん載っています。気になる方はぜひチェックされてみてください。最後に、更年期を過ごしている女性へのメッセージがあれば、お願いします。

永田:まずは、自分の体を知ることをはじめませんか?ずっと付き合っていく体を知ることで、「もっと大事にしよう」って思えるはず。

更年期は、ときに自分の心と体が思い通りに行かなくなることがあります。だけど知識があれば、自分のことを必要以上に責めずにすみますし、同じ症状が起きたとしても捉え方も過ごし方も心の余裕もまったく違うと思います。なので、まずは自分の体のことを積極的に知ることから初めてみてください。

山崎:永田様どうもありがとうございました!