更年期に吐き気が起こる原因は?つらいときの対処法と受診の目安

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「最近、急に気持ち悪くなることが増えた」「胃がむかむかするけれど、これも更年期なの?」と、不安に感じている方もいるのではないでしょうか。

更年期には、身体の変化に伴って吐き気や胃の不快感が現れることがあります。ただし、吐き気は更年期以外の原因でも起こるため、症状の続き方や一緒に現れる不調にも注意が必要です。

この記事では、更年期に吐き気が起こる原因やつらいときの対処法、更年期以外に考えられる原因、受診の目安について解説します。

更年期に吐き気が起こることはある

更年期には、吐き気や胃のむかつき、食欲不振などの消化器症状が現れることがあります。

症状の現れ方は人によって異なり、「朝からなんとなく気持ち悪い」「食事をすると胃がむかむかする」「突然、つわりのような不快感がある」といったケースもあります。

実際に吐くほどではなくても、食欲が落ちたり、胃が重く感じたりすることもあるでしょう。

また、更年期の不調は毎日同じように続くとは限りません。体調によって症状が強い日と比較的楽な日があり、吐き気の程度や頻度にも個人差があります。

吐き気が長く続く、繰り返す、嘔吐を伴うといった場合は、更年期によるものと自己判断せず、医療機関への相談を検討しましょう

では、なぜ更年期に吐き気を感じることがあるのでしょうか。次から、主な原因をみていきます。

更年期に吐き気が起こる主な原因

更年期の吐き気には、女性ホルモンの変化やストレス、睡眠不足など、さまざまな要因が関係していると考えられます。

また、めまいや頭痛など、ほかの不調に伴って吐き気を感じることもあります。ここでは、主な原因をみていきましょう。

女性ホルモンの変化による自律神経の乱れ

更年期になると、女性ホルモンの一つであるエストロゲンの分泌量が大きく変動しながら低下していきます。

こうしたホルモンの変化は、自律神経のバランスにも影響します。自律神経は、体温や心拍、胃腸の働きなどを無意識に調整しているため、バランスが乱れると消化機能にも影響が及ぶのです。

その結果、胃のむかつきや胃もたれ、食欲低下などが現れ、吐き気につながる場合があります。

また、更年期には、ほてりや発汗、動悸などの症状が同時に現れることも珍しくありません

吐き気以外の不調も重なっている場合は、更年期による身体の変化が関係している可能性があります。

ストレスや疲労・睡眠不足

更年期世代は、仕事での責任が増えたり、家事や子育て、親の介護が重なったりと、心身に負担がかかりやすい時期です。

ストレスや疲労がたまると自律神経のバランスが崩れ、胃腸の働きにも影響することがあります。その結果、胃のむかつきや食欲不振、吐き気などを感じる場合があります。

また、更年期には寝つきが悪くなったり、夜中に目が覚めたりするなど、睡眠の悩みを抱える方も少なくありません。睡眠不足が続くと十分に疲れが取れず、吐き気をはじめとした身体の不調を感じやすくなることもあります。

「最近ゆっくり休めていない」「忙しくて睡眠時間が短くなっている」という方は、身体を休める時間を意識して確保することも大切です

めまいや頭痛などほかの症状からくる影響

更年期には、吐き気だけでなく、めまいや頭痛が現れることもあります。

めまいが強いと気分が悪くなったり、頭痛に伴って吐き気を感じたりすることも少なくありません。とくに複数の不調が重なると、「何が原因なのかわからない」と不安になる方もいるでしょう。

吐き気があるときは、気持ち悪さだけに注目せず、めまいや頭痛などほかの症状も確認してみてください。

いつ、どのような症状が、どの程度現れたのかを記録しておくと、体調の変化を把握しやすくなります。医療機関を受診する際にも、症状の経過を伝える手がかりになります。

更年期以外に考えられる吐き気の原因

吐き気は、更年期だけでなく、ほかの病気や身体の変化によって起こることもあります。考えられる主な原因は、以下の3つです。

  • 胃炎・逆流性食道炎などの消化器疾患
  • 片頭痛や耳の病気
  • 薬の副作用や妊娠

一緒に現れる症状や、吐き気が起こり始めた時期なども確認しながら、原因を見極めることが大切です。

胃炎・逆流性食道炎などの消化器疾患

吐き気に加えて、胃痛や胸やけ、胃もたれ、食欲不振などがある場合は、胃炎や逆流性食道炎などの消化器疾患が関係していることがあります。

胃炎では、みぞおちの痛みや胃の不快感、食欲低下などがみられます。逆流性食道炎の場合は、胸やけや酸っぱいものがこみ上げるような感覚、のどの違和感などが特徴です。

とくに、食後に吐き気や胃もたれが強くなる、胃の痛みや胸やけが続くといった場合は、更年期による不調だけとは限りません。

症状が続くときは自己判断で様子をみ続けず、内科や消化器内科への相談を検討しましょう。

片頭痛や耳の病気

吐き気に加えて、強い頭痛やめまいがある場合は、片頭痛や耳の病気が関係していることがあります。

片頭痛では、ズキズキと脈打つような頭痛に加え、吐き気や嘔吐を伴うことがあります。また、普段より光をまぶしく感じたり、音をうるさく感じたりすることも特徴です。

一方、メニエール病などの耳の病気では、ぐるぐる回るようなめまいが現れることがあります。耳鳴りや耳が詰まったような感覚、聞こえにくさを伴う場合も少なくありません。

更年期にも頭痛やめまいは起こりますが、症状が強い場合や、これまでとは違う不調が現れたときは注意が必要です。

めまいを繰り返す、耳鳴りや聞こえにくさが続く、頭痛で日常生活に支障が出ている場合は、更年期によるものと決めつけず、耳鼻咽喉科や内科などへの相談を検討しましょう。

薬の副作用や妊娠

吐き気は、更年期による不調だけでなく、服用している薬の副作用として現れることもあります。

新しい薬を飲み始めたあとや、薬の種類・量が変わってから吐き気が気になるようになった場合は、薬の影響も考えられるでしょう。ただし、自己判断で服用を中止すると治療に影響する可能性があります。気になる症状があるときは、処方した医師や薬剤師に相談してください。

また、更年期に近い年代では月経周期が乱れやすくなりますが、妊娠の可能性がなくなるわけではありません。

「生理が遅れている」「いつもと違う体調変化がある」など思い当たることがある場合は、妊娠の可能性も考えて婦人科へ相談すると安心です。

吐き気が始まった時期と、薬の変更や月経の変化が重なっていないか振り返っておくと、原因を確認する手がかりになります。

更年期の吐き気がつらいときの対処法

更年期の吐き気がつらいときは、無理をせず、その日の体調に合わせて過ごすことが大切です。まずは、以下のような対処法を試してみましょう。

  • 身体を休める
  • 消化のよいものを少量ずつ食べる
  • 睡眠や休息など生活習慣を整える

順に解説します。

吐き気があるときは無理をせず身体を休める

吐き気があるときは、無理に家事や仕事を続けず、まずは身体を休めましょう。横になったり、椅子にもたれたりして、できるだけ楽な姿勢を取ります。

衣服の締め付けが苦しい場合はゆるめ、暑さや寒さが負担にならないよう室温を調整することも大切です。においや強い光で気分が悪くなるときは、静かで落ち着ける環境で過ごしてください。

水分は、一度にたくさん飲もうとせず、少量ずつこまめに補給しましょう。吐き気が強いときでも、無理のない範囲で水分を取ることは欠かせません。

何度も吐いてしまう、水分を取ってもすぐに吐いてしまうなど、十分な水分補給が難しい状態が続く場合は注意が必要です。脱水を防ぐためにも、自宅で我慢せず医療機関への相談を検討しましょう。

消化のよいものを無理のない範囲で食べる

吐き気があるときは、普段と同じ量を無理に食べようとせず、食べられる範囲で少量ずつ摂りましょう。一度に多く食べると胃に負担がかかり、吐き気や胃もたれが強くなることがあります。

食欲がある場合は、おかゆやうどん、スープなど、やわらかく消化しやすいものがおすすめです。揚げ物などの脂っこい食事や香辛料を多く使った料理、アルコールは胃への刺激になりやすいため、体調が落ち着くまでは控えてください。

また、「食べなければ」と無理をする必要はありません。吐き気が強いときは水分補給を優先し、症状が落ち着いてから少しずつ食事を再開するとよいでしょう。

食事がほとんど取れない、水分を飲んでも吐いてしまう、体重が減ってきたといった場合は注意が必要です。自宅で様子をみ続けず、医療機関へ相談しましょう。

生活習慣を整えて吐き気を繰り返しにくくする

吐き気を繰り返している場合は、その場の対処だけでなく、普段の生活習慣を見直すことも大切です。

まず意識したいのが、十分な睡眠と休息です。忙しい日が続いているときほど予定を詰め込みすぎず、身体を休める時間を確保しましょう。

体調がよい日は、散歩やストレッチなどの軽い運動を取り入れるのもおすすめです。無理なく身体を動かすことで、気分転換にもつながります。ただし、吐き気やめまいがあるときは、運動よりも休息を優先してください。

また、吐き気が起こったタイミングを記録しておくと、体調の傾向をつかみやすくなります。食事の内容や睡眠時間、月経の状態、頭痛やめまいなど、一緒に現れた症状も簡単にメモしておくとよいでしょう。

記録を続けるうちに、「寝不足の翌日に起こりやすい」「食後に気持ち悪くなりやすい」など、自分なりの傾向が見えてくることもあります。受診する際にも、症状の経過を医師へ伝える手がかりになるでしょう。

更年期に現れやすい吐き気以外の症状

更年期には、吐き気以外にもさまざまな不調が現れます。症状の種類や強さには個人差があり、一つだけではなく複数の不調が重なることもあります。

  • めまい、頭痛
  • ほてり、発汗
  • 動悸
  • 疲れやすさ、だるさ
  • 肩こり、冷え
  • 寝つきの悪さ、眠りの浅さ

たとえば、吐き気と一緒にめまいや頭痛が出たり、ほてりや発汗、動悸などが重なったりすることもあります。さらに、疲れやすさや肩こり、冷え、睡眠の悩みが続くと、日常生活の負担も大きくなりやすいでしょう。

「最近なんとなく調子が悪い」と感じるときは、吐き気だけでなく、ほかにどのような不調が出ているかもあわせて振り返ってみることが大切です。

更年期の吐き気に効く漢方

更年期の吐き気には、症状や体質に応じて漢方薬が用いられることがあります。

漢方では、吐き気だけでなく、冷えやめまい、頭痛、むくみ、イライラ、月経の変化なども含めて身体全体の状態をみていきます。そのため、同じような吐き気でも、合う漢方薬は人によって異なるのが特徴です。

更年期の症状に用いられる漢方薬には、当帰芍薬散加味逍遙散桂枝茯苓丸などがあります。ただし、「吐き気があるからこの漢方」と自己判断で選ぶのは避けましょう。

漢方薬にも副作用や、ほかの薬との飲み合わせがあります。服用を検討するときは、医師や薬剤師へ相談することが大切です。

POWWOW MEDIAでは、更年期に用いられる漢方薬の特徴や、症状・体質に合わせた選び方について詳しく紹介しています。「更年期に効く漢方薬は?症状・体質別に選び方を解説」も、あわせて参考にしてみてください。

受診を検討した方がいい症状やサイン

吐き気が軽く、休むことで落ち着く場合は、体調をみながら過ごすこともできます。一方、症状が強い場合や長く続くときは、医療機関への相談が必要です。

とくに、何度も吐いて水分を十分に取れない状態には注意しましょう。尿の量が少ない、強いだるさがあるなど、脱水が疑われる場合は早めの受診をおすすめします。

また、強い腹痛や胸の痛み、突然の激しい頭痛などを伴う場合は、速やかに医療機関を受診してください。いつもとは明らかに違う症状が突然現れたときも、我慢せず早めに対応することが大切です。

症状が軽くても、吐き気が長引く、何度も繰り返す、食事が十分に取れないなど、日常生活に支障が出ている場合は受診の目安になります。

「この程度で病院に行ってもいいのかな」と迷うこともあるでしょう。更年期だからと我慢せず、気になる症状が続くときは医療機関へ相談してください。

更年期の吐き気に関するよくある質問

更年期の吐き気は、症状の続く期間や受診先、治療方法など、判断に迷うことも多い症状です。ここでは、更年期の吐き気についてよくある疑問をまとめました。

更年期の吐き気はいつまで続きますか?

更年期の吐き気が続く期間や症状の強さには個人差があり、「○週間で治まる」と一概にはいえません。

毎日同じように続くとは限らず、体調やその日の過ごし方によって、症状が強い日と比較的楽な日を繰り返すこともあります。

ただし、吐き気が長引く場合や以前より強くなっているときは注意が必要です。日常生活に支障が出ている場合も、更年期だけが原因とは限りません。

気になる症状が続くときは、ほかの原因がないか確認するためにも医療機関へ相談しましょう。

更年期の吐き気は何科を受診すればよいですか?

吐き気に加えて、ほてりや発汗、月経の変化、気分の落ち込みなど、更年期にみられやすい症状がある場合は、婦人科への相談を検討しましょう。

胃痛や胸やけ、胃もたれなど、胃腸の不調が目立つときは内科や消化器内科が選択肢です。めまいに加えて耳鳴りや聞こえにくさがある場合は、耳鼻咽喉科が適していることもあります。

吐き気は原因によって受診先が異なるため、「どこに行けばよいかわからない」と迷うこともあるでしょう。その場合は、まずかかりつけ医や内科で相談し、必要に応じて適切な診療科を案内してもらう方法もあります。

更年期の吐き気は病院でどのように治療しますか?

病院では、まず吐き気が始まった時期や頻度、月経の状態、ほかに気になる症状がないかなどを確認します。必要に応じて検査を行い、原因を探っていくのが一般的です。

胃腸や耳などの病気が見つかった場合は、その原因に応じた治療が行われます。一方、更年期に伴う不調と判断された場合は、症状の種類や程度に合わせて治療方法を検討します。

更年期障害の治療では、生活習慣の見直しに加えて、ホルモン補充療法(HRT)や漢方薬などが選択肢になることも。どの方法が適しているかは一人ひとり異なるため、医師と相談しながら決めることが大切です。

「更年期だから仕方ない」と我慢する必要はありません。吐き気によって食事や仕事など日常生活に支障が出ている場合は、早めに医師へ相談しましょう。

市販の胃薬を飲んでもよいですか?

吐き気があると、市販の胃薬を使いたくなることもあるでしょう。ただし、吐き気の原因が必ずしも胃にあるとは限りません。更年期に伴う不調のほか、片頭痛や耳の病気、薬の副作用などが関係している場合もあります。

市販の胃薬で一時的に症状が落ち着いても、吐き気を繰り返す、なかなか改善しないといった場合は注意が必要です。自己判断で飲み続けず、原因を確認するためにも医療機関へ相談しましょう。

また、持病がある方やほかの薬を服用している方は、飲み合わせにも注意が必要です。市販薬を選ぶ際は、医師や薬剤師に相談すると安心です。

吐き気があるときに整体を受けてもよいですか?

吐き気が強い場合や、原因がわからないときは、整体よりも医療機関への相談を優先しましょう。とくに、嘔吐を繰り返す、強い頭痛や腹痛を伴うといった症状がある場合は、まず原因を確認することが大切です。

医療機関で緊急性の高い病気が否定され、吐き気も落ち着いている場合は、首肩のこりや疲れ、冷えなどのケアとして整体を取り入れる方法もあります。

ただし、整体は吐き気そのものを治療するものではありません。体調が安定してから、身体全体を整えるためのケアとして検討するとよいでしょう。

更年期の不調ケアならパウワウへ

吐き気が続いている場合や原因がわからないときは、まず医療機関へ相談することが大切です。

そのうえで、首肩のこりや疲れ、冷え、眠りの浅さなど、更年期に重なりやすい不調も気になっている方は、身体を整えるケアを取り入れてみてはいかがでしょうか。

POWWOWの「更年期ゆらぎケアコース」では、仙骨まわりへのアプローチや首肩のケア、身体を温めながらの施術などを組み合わせ、一人ひとりの状態に合わせて身体を整えていきます。自宅でできるストレッチや生活習慣について相談できるのも特徴です。

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まとめ|更年期の吐き気は原因に合わせて適切に対処しよう

更年期には、吐き気や胃のむかつきなどの不調が現れることがあります。症状が軽いときは、無理をせず身体を休め、食事や生活習慣を整えながら過ごしましょう。

一方、吐き気が長引く、何度も繰り返す、強い痛みを伴う場合は注意が必要です。更年期によるものと決めつけず、医療機関へ相談してください。

また、吐き気だけでなく、首肩のこりや疲れ、冷え、眠りの浅さなどが続いている方は、身体全体をいたわるケアを取り入れるのも一つの方法です。

POWWOWでは、更年期世代の女性に寄り添った「更年期ゆらぎケアコース」を用意しています。首肩のこりや疲れなど、身体の不調も気になる方はお気軽にご相談ください。

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この記事のライター

清水聖奈

清水 聖奈

神奈川県横浜市出身。 2013年 正看護師資格取得。急性期病院にて血液内科・呼吸器内科・糖尿病内分泌内科・神経内科を経験。 2018年 回復期リハビリテーション病棟に勤務。 2023年 マーケティングへの興味からWeb業界へ転身。 2024年 SEOライター・ディレクターとして活動開始。年間150本以上のSEO記事制作に携わる。 現在は本業のかたわら、個人でもLINE公式アカウントの運用サポートやメルマガ配信文の作成を行っています。 看護師として培った正確性・責任感・コミュニケーション力を、伝わる文章と導線設計の力に変えて、これからも情報を必要な人に届く形に整えていきます。